メタゲノム解析で実現する次世代し尿処理:プラチナバイオの革新的アプローチ
東広島市 プラチナバイオ
環境・エネルギー
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目的: し尿処理施設の稼働効率化と電気使用量削減
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手法: メタゲノム解析を用いた「バイオDX」
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パートナー: 東広島市、広島中央環境衛生組合、日立造船株式会社
プロジェクト概要:広島中央エコパークにおけるし尿処理の効率化
プロジェクトの特長
期待される成果
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運転効率の最適化: 窒素除去に関わる硝化菌、脱窒菌、anammox菌、N2O還元菌等の存在比を明らかにし、最適な運転条件を導出します。
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電気使用量の削減: 特に電力消費の大きい窒素除去工程の効率化により、大幅な電気使用量削減を実現します。
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CO2排出量の削減: エネルギー効率の向上により、施設全体のCO2排出量削減に貢献します。
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新技術開発への道筋: 将来的には、地域バイオマスを利用した代替薬剤の開発や、新しい生物膜法「MABR((Membrane Aerated Biofilm Reactor)」の技術実証につなげます。
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「東広島市モデル」の全国/世界展開: 実プラントレベルでの成功事例を基に、国内外の自治体や事業者へのトップセールスを展開します。
パートナーシップと未来展望
本プロジェクトは、産学官連携の成功モデルとして注目されています。東広島市との協力関係を基盤に、日立造船株式会社との技術連携により、研究成果の実用化と全国展開を目指します。さらに、広島大学を含めた産官学連携の取り組みにより、CO2削減やバイオマス有効利用に関する総合的な研究開発を推進します。
プロジェクトのロードマップ
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データ収集フェーズ(現在進行中)
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広島中央エコパークから約100サンプルの採取とメタゲノム解析
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水質データとの相関分析
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モデル構築フェーズ
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微生物群集動態予測モデルの開発
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処理効率の最適条件の設計
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実証実験フェーズ
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開発したモデルの実環境での検証
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運転パラメータの最適化と効果測定
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展開フェーズ
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「東広島市モデル」としての技術標準化
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国内外の自治体・事業者への展開
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プラチナバイオは、このプロジェクトを通じて、環境技術におけるバイオDXの可能性を最大限に引き出し、持続可能な社会の実現に貢献する革新的ソリューションの提供を目指します。