プラチナバイオのアプローチ
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高精度リファレンスゲノム構築とゲノム比較解析:
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最新のシーケンシング技術、de novoアセンブリ、アノテーション解析を駆使し、対象魚種(ブリ)の全ゲノム配列を高精度で解読
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多様な形質のゲノム情報を統合し、精密な育種の基盤を構築
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個体間・系統間の遺伝的変異を効率的に検出し、育種に活用
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育種条件の最適化:
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環境要因と遺伝子発現の相互作用を詳細に分析
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養殖環境に適した育種条件を科学的に導出
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データ駆動型選抜育種:
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現場の養殖技術とゲノム解析を融合し、最適な育種戦略を導出
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遺伝子操作を行わず、水産生物本来の遺伝的多様性を最大限に活用
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ゲノム情報にもとづく個体選抜により、人工種苗を次世代の親魚として活用
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取組背景:水産養殖業界が直面する課題
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気候変動と食資源の不安定化: 海水温上昇や海洋酸性化により、従来の養殖方法では安定供給が困難に
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従来の品種改良手法の限界: 変化する環境条件への適応が困難になってきており、科学的手法による補完が必要
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天然種苗への高依存: 多くの養殖魚種で天然の稚魚に依存し、安定生産が困難
プロジェクト成果と社会的インパクト
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選抜育種法の確立と目的の機能を有する種苗開発:
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ゲノム解析を活用した高精度な優良個体の選抜
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成長率などの目的の機能を持つ種苗の効率的な生産
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持続可能な食料資源の確保:
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天然資源への依存度低減と環境負荷軽減
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人と環境の両方にとってサステナブルな水産物生産システムの構築
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環境変化に適応可能な養殖業の実現:
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データ駆動型育種により、気候変動などの環境変化に強い種苗を開発
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養殖業の安定性と生産性を飛躍的に向上
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多様な寿司ネタへの展開:
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代表的な魚種での成功モデルをもとに、その他さまざまな魚種へ技術を応用
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フードサービス業や商社にとって、安定的で高品質な寿司ネタの調達が可能に
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プラチナバイオは、このプロジェクトを通じて、水産養殖における種苗開発と優良品種選抜の革新的アプローチを確立し、科学的根拠にもとづいた持続可能な養殖業の実現に貢献します。私たちの技術は、水産業の未来を切り開く新たな道筋を提示し、世界の食料問題解決に向けた大きな一歩となることを確信しています。
革新的ゲノムデータ解析が切り拓く、水産養殖の未来
株式会社FOOD & LIFE COMPANIES (FLC) 株式会社マリンバース 広島大学 養殖パートナー企業
フード&アグリ
プロジェクトビジョン
プラチナバイオは、最先端のゲノム解析技術を駆使し、水産養殖業界に新たな価値を提供します。私たちの目標は、科学的根拠に基づいた優良品種の選抜と目的の機能を有する種苗の開発を通じて、持続可能で効率的な養殖システムを確立することです。
自然選抜の原理と最新のバイオインフォマティクス技術「バイオDX」を組み合わせたデジタル育種という独自のアプローチにより、遺伝子操作を行うことなく、水産生物本来の遺伝的多様性を最大限に活用した育種を実現します。
本プロジェクトは、産学連携の新たなモデルとして、以下のパートナーとの協働により推進しています:
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株式会社FOOD & LIFE COMPANIES(FLC): スシローを運営するフードサービス事業者
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株式会社マリンバース : FLCと株式会社拓洋が共同で設立したR&D組織
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広島大学:最先端のゲノム研究を牽引する学術機関
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養殖パートナー企業:養殖技術のエキスパート
