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資源循環型食料生産に向けた

メタゲノム解析による

再資源化力の評価

With ヤンマーホールディングス株式会社・広島大学

近年、環境に配慮した”持続可能な食料生産”を実現するための取組が国内外で進められています。現状、焼却や埋め立てによって廃棄されている農業・食品廃棄物(未利用有機物)には、作物の栽培に必要な栄養素が含まれるため、それらを微生物の力によって分解し、利用価値のある資源に変えることは、フードロスや化学肥料の価格高騰などの観点からも重要と言えます。
こういった未利用有機物の再利用の手法は、国内外でさまざまな関連研究が報告されていますが、処理能力の向上、処理後生成物等のさらなる機能改善、評価系の確立など課題が多く残されています。
プラチナバイオでは、広島大学および 農業機械メーカーのヤンマーホールディングス株式会社と連携し、メタゲノム解析によって食品廃棄物等の発酵物の菌叢*1を分析し、資源循環型の食料生産につながる未利用有機物の有効活用・高付加価値化を目指した取組を進めています。
*1 菌叢(きんそう): ある一定の環境に存在する微生物や細菌、そのゲノム情報も含む全体のこと。
 

メタゲノム解析による新たな可能性の探索

メタゲノム解析とは、ある環境を構成する全ての生物に由来するDNA(ゲノム)を取得し、そこから新規遺伝子の探索や、その環境中に存在する生物の種類・機能の解明を目指す技術です。
プラチナバイオでは、ロングリードシーケンサーを用いて属だけでなく種レベルまでの解析を精緻に行い、特定機能に大きく寄与する微生物の研究を進めています。

 

資源循環型の食料生産の実現への期待

国内の一般廃棄物の処理費用は2兆円を超え*2、その内40-50%は食品廃棄物に起因するものと考えられており*3、食品廃棄物の有効活用・高付加価値化に対する需要は大きいものと考えられます。
また本取組を推進することで、残渣物の堆肥化だけでなく、病害虫対策、化学肥料の削減、植物成長の促進等、資源循環型農業の促進に向けて取り組んでまいります。
*2 2020年環境省の調べより。
*3 日本フードエコロジーセンターより。

 

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